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アフターピル(緊急避妊薬)とは?効果は?どこで買える?
2026.03.17 | 薬剤師・薬学博士 小林和正
<監修薬剤師:小林和正>

東京理科大学薬学部卒業後、修士課程に進学し、東京理科大学大学院薬学研究科修士課程を修了。その後、博士課程に進学し、東京大学大学院薬学研究科博士後期課程を修了。大学院在学時に、物件を探し薬局を創業し、2016年にケーファーマシー株式会社を設立後、代表取締役に就任。


今回は、女性はもちろん男性にも知ってもらいたい女性の体と避妊・妊娠に関するお話です。 

望まない妊娠には中絶以外にも方法があります。事前に知っておくことが大切です。 

アフターピルとは?

避妊をしなかった、あるいは避妊に失敗した後に緊急的に服用することで妊娠を防ぐ経口避妊薬のことです。 

性交後72時間以内の服用で、約80~95%の避妊効果があるといわれています。 

アフターピル以外に、より効果の高い避妊具を使用した緊急避妊法もあります。

排卵の仕組み、妊娠とは?

妊娠や避妊の前に大切な女性ホルモンと男性ホルモンについて、理解しておきましょう。 

ここでは主に女性ホルモンについて詳しく解説します。 

・男性ホルモン:骨格と筋肉をつくる、運動能力を高める、精神を安定させる 

→変化が少なく、年齢とともに緩やかに減少する。 

・女性ホルモン:女性らしい体をつくる、骨や血管を守る、精神を安定させる 

→周期的に大きく変動し、閉経後に急激に減少する。 

男性と異なり女性は2つのホルモンに支えられています。 それぞれの役割を確認しましょう。

エストロゲンプロゲステロン
・女性らしさを作る 
・妊娠のための準備をする 
・自律神経、感情、骨、皮膚、脳の働きをよくする 
・基礎体温は低温 
・妊娠を助ける 
・体内の水分や糖分を貯留させる 
・心身は刺激に敏感になる 
・基礎体温は高温 
心身が安定し体調がいい 頭痛や腹痛、イライラなど心身ともに不安定 

次に排卵の仕組みを見てみましょう!

この表にあるLHといわれるホルモンは排卵の前に分泌量が増していき、大量分泌(LHサージ)により約40時間以内に排卵が起こります。

排卵日は妊娠しやすい時期であり、排卵2日前~排卵後1日の3日間が最も妊娠しやすい期間だといわれています。

月経周期が28日周期の場合、月経開始から約2週間後の14日目前後に排卵が起こります。30日周期の場合は16日目前後が予想されます。(月経周期-14日)

排卵日は過労やストレス、ホルモンバランスの乱れによりズレることが多いため、排卵日を確かめたいときは排卵日検査薬を使用するとよいでしょう。

避妊方法に種類はあるの?

日本で選べる避妊方法を表で確認してみましょう。 

このように選択肢は数多くありますが、よく知られていない方法もありますね。 日本ではコンドームを使用する方が多いのではないでしょうか。 

コンドームはもともと感染症予防のため推奨されている方法ですが、正しく使用できていれば約98%、一般的には約85%の避妊率があります。 

また、低用量ピルは正しく服用した場合に約99.7%と非常に高い避妊効果があります。飲み忘れた場合でも約91%の避妊率があるためコンドームより確実な避妊方法だと言えますね。 

アフターピルはどこかで買える? 

アフターピルは避妊をしなかった、あるいは避妊に失敗した後に緊急的に服用する薬であり、避妊の最後の手段となります。医師の処方箋が必要な医療用医薬品のため診察を受ける必要があります。 

直接クリニックを受診する方法以外に、オンライン診療を受けることもできます。

オンライン診療の流れ(※医療機関により多少異なります。) 

①サイトに個人情報を登録する
②診療する医療機関を選択する
③問診表を記入し予約する
④予約時間通りに診察を受ける
⑤処方箋が発行される
⑥薬局で薬を受け取る

海外からの輸入品や転売されている薬は信用性が低く、認可されていない場合もあるので必ず医療機関を受診しましょう。 

厚生労働省のHPには対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧、オンライン診療における緊急避妊薬の調剤が可能な薬局一覧が掲載されています。 

事前に確認することでスムーズにアフターピルを受け取ることができますね。

詳しくはこちら→

アフターピルの効果は?副作用はあるの?値段は?

アフターピルは性交から72時間以内に服用することで約80~95%の避妊率があります。 

服用するまでの時間が早ければ早いほど高い避妊効果を発揮します。 

アフターピルを服用してから5~7日間は排卵が抑制されますが、服用後すぐに性交渉をすると遅らせた排卵のタイミングと重なり妊娠してしまう可能性があるため注意しましょう。 

避妊率は100%ではないので効果が分かるまでは性交渉を控えましょう。 

服用後いつもと体調や生理の様子が違う場合は、3週間以上経ってから妊娠検査薬を使用してください。 

・当薬局で取り扱いのある 妊娠検査薬

→Hi Tester N、p-CHECK・S、CHECK ONE S、clear blue、ドゥーテスト・hCGなど

・排卵日予想検査薬

→Hi Tester H、CHECK ONE LH 

ネットでも好評販売中!詳しくはこちら→ 

副作用はあるの?

副作用は吐き気、頭痛、めまいですが約1~2%と低く、自然に改善します。 

また、将来の妊娠率・不妊率には影響がないことが報告されています。 

万が一、服用してから2時間以内に嘔吐してしまった場合は再度服用が必要になるため医療機関を受診しましょう。 

値段は?

薬品名価格
ノルレボ(先発品)12,000円~20,000円
レボノルゲストレル(GE) 6,500円~15,000円 

アフターピルは保険適用外のため医療機関により値段が異なります。 

性暴力の被害にあった場合は、国が緊急避妊薬、性感染症の検査の費用を一定額まで負担する制度があります。

まずは下記の相談窓口まで問い合わせましょう。(クリックでHPにリンクします) 

また、東京都女性相談支援センターでは女性のさまざまな相談に応じています。

詳しくはこちら→ 

アフターピルは望まない妊娠、性暴力の被害などで緊急的に避妊が必要になったとき、女性の強い味方となる薬です。安全性が高いため海外では避妊薬を市販薬(OTC)として販売しています。日本でも市販化を求める声は多いため試験的な販売を経て、市販化に向けた準備を進める方針です。 

性に関する悩みは相談しにくい内容ではありますが、対面だけでなく電話やLINEで気軽に相談できる時代になりました。ひとりで抱え込まずまずは誰かに話してみることでよい解決方法が見つかるかもしれません。

すべての女性が健康で生きやすく、活躍できる社会を目指していきたいですね。

近年ではこのようなクリニックも増加傾向にあります。生殖医療、妊活、性感染症等については、下記の記事をご参考にしてみてください。

https://seishoku-clinic.com/blog/