電子処方箋の使い方 完全ガイド【2026年版】
目次
「電子処方箋って何?」「マイナンバーカードが必要?」「使えるクリニック・薬局は?」——2023年1月から本格運用が始まった電子処方箋。本記事では、管理薬剤師が、電子処方箋の仕組み・使い方・メリット・注意点を、初めての方にもわかりやすく解説します。
この記事の監修者:小林 和正(管理薬剤師/ケーファーマシー株式会社 代表)
最終更新日:2026年7月
電子処方箋とは何ですか?
電子処方箋とは、医師・歯科医師が発行する処方箋を、紙ではなく電子データで管理・運用する仕組みです。2023年1月から厚生労働省の主導で本格運用が始まり、対応する医療機関と薬局の間で処方情報を電子的にやりとりできるようになりました。
従来の紙の処方箋では、患者様が紙を持って薬局まで移動する必要がありましたが、電子処方箋なら、処方情報が医療機関から薬局へ直接データで送られるため、紙の受け渡しが不要になります。

電子処方箋のメリットは何ですか?
電子処方箋には、患者様にとって以下の5つの大きなメリットがあります。

メリット1:紙をなくす心配がない
処方情報が電子データで管理されるため、紙の処方箋を紛失する心配がありません。医療機関を出てから薬局に着くまでの間に、処方箋を無くしてしまう不安から解放されます。
メリット2:薬の重複・飲み合わせを自動チェック
電子処方箋管理サービスに過去3年分の処方情報が蓄積されるため、複数の医療機関にかかっている場合でも、薬の重複や相互作用(飲み合わせ)を自動的にチェックできます。より安全な薬物治療を受けられます。
メリット3:過去の処方情報を医師・薬剤師と共有できる
患者様の同意があれば、他の医療機関や薬局での処方情報を、次回の受診時に医師や薬剤師と共有できます。かかりつけ医療機関以外を受診する場合でも、安全性が向上します。
メリット4:オンライン薬局との相性が良い
電子処方箋なら、医療機関から薬局へ直接データが送られるため、オンライン薬局での利用がスムーズです。ご自宅で受診したそのままの流れで、お薬の宅配を依頼できます。
メリット5:災害時・緊急時にも情報が失われない
紙の処方箋は水濡れや火災で失われる可能性がありますが、電子処方箋は電子データとして管理されるため、災害時にも処方情報が失われません。
電子処方箋を使うには何が必要ですか?
電子処方箋を利用するには、以下の3つが必要です。

- マイナンバーカード(または健康保険証):本人確認と保険資格確認に使用
- 電子処方箋対応の医療機関:電子処方箋を発行してくれる病院・クリニック
- 電子処方箋対応の薬局:電子処方箋を受け取ってお薬を調剤する薬局
マイナンバーカードがない場合でも、健康保険証で電子処方箋を利用できますが、マイナンバーカードを使うことでスムーズに手続きが完了します。
電子処方箋の使い方(4ステップ)

ステップ1:医療機関を受診する
電子処方箋対応の医療機関を受診します。受付でマイナンバーカードまたは健康保険証を提示し、「電子処方箋を希望します」と伝えてください。
ステップ2:引換番号を受け取る
診察後、電子処方箋の「引換番号」が発行されます。医療機関から紙またはスマホアプリで通知されるので、大切に保管してください。この引換番号を薬局に伝えることで、処方情報を薬局が確認できます。
ステップ3:薬局に引換番号を伝える
電子処方箋対応の薬局で、マイナンバーカードまたは健康保険証を提示し、引換番号を伝えます。お薬GOなどのオンライン薬局を利用する場合は、LINEで引換番号を送るだけです。
ステップ4:薬剤師の服薬指導を受けてお薬を受け取る
薬剤師が処方情報を確認し、服薬指導後にお薬を受け取ります。オンライン薬局の場合は、電話・ビデオ通話で服薬指導後、ご自宅にお薬が配送されます。
電子処方箋対応の医療機関・薬局はどのくらいありますか?
電子処方箋の対応施設は急速に拡大しています。厚生労働省の統計によると、2026年時点で対応薬局は全国5万店舗以上、対応医療機関も1万施設以上に増加しています。

電子処方箋対応の医療機関・薬局は、厚生労働省のホームページで確認できます。「電子処方箋対応 検索」と検索すると、お近くの対応施設を見つけることができます。
電子処方箋とオンライン薬局の組み合わせが便利です
電子処方箋の真価が発揮されるのは、オンライン薬局と組み合わせて使う場合です。

- 紙の郵送が不要:電子データで完結するため、処方箋原本の郵送不要
- スピードアップ:引換番号を伝えるだけで即座に処方情報を確認
- 完全非対面:自宅から一歩も出ずに、医師の診察・薬の受取まで完結
- 情報の一元管理:過去の処方情報を含めて安全性チェック
お薬GOでは、電子処方箋にも対応しており、LINEで引換番号をお送りいただくだけで、ご自宅までお薬をお届けできます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 電子処方箋にお金はかかりますか?
A. 電子処方箋の発行や利用に、患者様が追加で支払う費用はありません。従来の紙の処方箋と同じ費用体系で利用できます。
Q2. マイナンバーカードは必須ですか?
A. マイナンバーカードは必須ではありません。健康保険証でも電子処方箋を利用できます。ただし、マイナンバーカードを使うと、より多くの機能(過去の処方情報の閲覧など)が使えます。
Q3. 引換番号を無くしてしまいました。どうすればよいですか?
A. マイナンバーカードまたは健康保険証を薬局に提示すれば、本人確認をした上で処方情報を確認できます。医療機関に連絡して再発行してもらうことも可能です。
Q4. 家族の分の電子処方箋を代理で受け取れますか?
A. はい、代理でお受け取りいただけます。代理人の本人確認書類と、患者様の保険証(またはマイナンバーカード)、引換番号があれば対応可能です。
Q5. 電子処方箋を使うと、私の医療情報はどこに保存されますか?
A. 電子処方箋の情報は、厚生労働省が管理する「電子処方箋管理サービス」に保管されます。個人情報保護法に基づき、厳格な情報管理が行われています。
Q6. すべての薬が電子処方箋に対応していますか?
A. 現時点では、麻薬・向精神薬など一部の薬剤は電子処方箋の対象外です。順次対応が拡大しています。
お薬GOで電子処方箋を使う方法
ケーファーマシー株式会社が運営する「お薬GO」は、電子処方箋に対応したオンライン薬局です。以下の手順でご利用いただけます。
- 電子処方箋対応の医療機関を受診
- 引換番号を受け取る
- お薬GOの公式LINEに友達追加
- 引換番号と保険証画像をLINEで送信
- 薬剤師とのオンライン服薬指導
- ご自宅でお薬を受け取り
詳細はオンラインで処方箋薬を受け取る方法もあわせてご覧ください。
- 有明ファミリー薬局:03-5579-6511(月〜日・祝日も受付)
- 田町芝浦ファミリー薬局:03-6436-7903(月〜日・祝日も受付)
- 代々木上原駅前薬局:03-5790-7805(月〜土曜受付、日・祝日不可)
まとめ
電子処方箋は、2023年1月から始まった新しい処方箋のかたちで、紙の処方箋の紛失リスクをなくし、薬の重複・飲み合わせを自動チェックし、オンライン薬局との連携をスムーズにするなど、多くのメリットがあります。
マイナンバーカードや健康保険証で誰でも利用でき、追加費用もかかりません。対応医療機関・薬局も急速に拡大しているため、今後スタンダードになっていく仕組みです。
お薬GOでは、電子処方箋に対応した宅配薬局サービスを提供しています。「病院に行く時間がない」「移動が困難」「薬局で待ちたくない」という方は、ぜひご検討ください。まずは各薬局の公式LINEにお気軽にご相談ください。
【監修者情報】
小林 和正(こばやし かずまさ)
管理薬剤師/ケーファーマシー株式会社 代表
薬剤師登録番号:438839
薬局開設許可番号:第0108161128号(有明ファミリー薬局)
本記事の情報は2026年7月時点のものです。制度変更により内容が変更される可能性があります。最新情報は厚生労働省ホームページや各医療機関・薬局へお問い合わせください。