カロナールとタイレノールの違いとは?
カロナールは病院で処方せんで出る薬で、成分はアセトアミノフェンです。病院で処方される薬のため、内容量が1錠あたり200㎎・300㎎・500㎎と様々あります。また病院の薬では別の名称で出ることや、アセトアミノフェン錠~mg「メーカー」と表記されていることもあります。
タイレノールはカロナールの成分と同一の市販薬です。通常、薬局・ドラッグストア・オンライン薬局で購入できる解熱鎮痛剤で、成分はアセトアミノフェンです。タイレノールのアセトアミフェンの量は1錠あたらり、300㎎となっているため注意が必要です。
市販の薬の方が病院の薬より作用が弱く出る場合があります。
アセトアミノフェンの治療効果と副作用
アセトアミノフェンは熱と痛みを抑えるお薬です。
高熱時や痛みが酷い時あるいは、倦怠感がひどい時などに用いられます。また、アセトアミノフェンは、「炎症」を抑える効果がほとんどないため、患部の炎症を抑える目的には適しておりません。
主な、副作用としては、胃に負担をかけやすい。但し、こちらも他のNSAIDSと比較して胃に負担をかける副作用は低い解熱鎮痛剤といえます。
妊娠中の解熱剤の選択について
アセトアミノフェン(カロナール)錠は非ピリン系解熱鎮痛剤で、解熱効果、鎮痛効果は中等度ですが、抗炎症作用(火事に対する消火のような作用)はほとんどありません。
中枢神経に働きかけ、皮膚血管を拡張することで解熱効果を発揮し、刺激伝導を抑制することで鎮痛効果を示します。
ただし、痛み物質であるプロスタグランジン(PG)の合成を阻害する働きが弱いため、強い痛みには効きづらいかもしれません。
その反面、副作用が少なく、胎児への影響はほとんどないため、妊婦さんに対して比較的安心して使用できます。
それでも、特に妊娠28週以降の後期、大量に服用すると胎児の心臓に悪影響を及ぼす可能性があるため、必要最小限に止めましょう。
市販薬タイレノールに関してもアセトアミノフェンの成分は同じですが、あくまでも市販薬になるため、妊娠中はかかりつけの産婦人科医に相談して服用する薬に関しては決めるようにした方が良いです。
コロナ療養やコロナワクチン接種後の発熱時における解熱剤アセトアミノフェン(カロナール・タイレノール)に関して
コロナワクチンの接種後、特に2回目接種後は、アスピリン、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)ではなく、抗炎症作用の少ないアセトアミノフェン(カロナールやタイレノール)を服用した方が良いという考えもあるようです。コロナワクチン接種後は、多くの人に発熱、頭痛、倦怠感などの全身性副反応が起こります。
妊娠時においては発熱や頭痛等の副反応に対して、アセトアミノフェン推奨されていることもあり、カロナールが出されることが多いようです。他の成分のロキソニンが服用する場合もありますので、厳密にこの解熱剤でないといけないということはないようです。