妊娠中に風邪の様な症状が出てきたとき、薬は服用できないからと、我慢している方も多いのではないでしょうか。
医師の処方の下、妊娠中でも比較的安全で使われているお薬はいくつかあります。
また、今回は、授乳中にも安全に服用できるお薬について合わせてご紹介します。
妊娠中に飲める風邪薬!?
妊娠中でも、医師が薬の服用が必要と判断すれば、風邪の症状に合わせた薬が処方されることは少なくありません。
市販薬の中にも医療用薬と同じ成分を含んでいるお薬はたくさんあります。
しかし、妊娠中の経過や体調などは個人差が大きいため、妊娠中に風邪の症状が出た場合は、まずはお近くの医療機関で相談してください。
症状がつらく我慢しているとストレスになり、逆に体への負担がかかる事もありますので、我慢せずに薬に頼りましょう。
また、妊娠中は、NSAIDと言われる解熱鎮痛剤(イブプロフェンやロキソニン等)の服用は避けた方が良いです。分娩遅延や胎児の動脈管収縮の危険性があるため、妊娠後期の服用は禁止されています。
同じく、イソジンうがい液も妊娠中に過度に使用すると胎児に影響を及ぼすことが分かっているため、なるべく使用は避けましょう。
妊娠中は、市販薬を自己判断で服用せず、安全性の観点からまずは、お近くの医療機関の医師や薬剤師に相談してください。
【妊娠中】市販の風邪薬
妊娠中は前述したとおり、必ずお近くの医師・薬剤師に相談してから薬の服用をしてください。
ただ、どうしても直ぐに医療機関を受診できなかったり、緊急の場合は、市販薬の中で色々な成分を含む総合風邪薬ではなく、咳・鼻炎・熱などの症状に特化した1つの成分だけを含むようなお薬を選びましょう。
下記の市販薬を参考にしてください。
①熱・喉の痛みに:タイレノール
発熱疼痛に効く「アセトアミノフェン」のみを配合。
1錠に300mg。
医療用薬のカロナールと同じ成分。
※「産婦人科診療ガイドライン2020」では妊娠中の解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンが進められています。
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②喉の痛みに:パープルショット
のどスプレー
有効成分の「アズレンスルホン酸ナトリウム」が喉の炎症部に直接作用して、喉の痛みやはれの原因である炎症を抑える。
医療用薬アズノールうがい液と同じ成分配合。
※医療用のアズノールうがい液は妊娠中の使用は制限されていません。
③咳に:メジコン咳止め錠PRO
咳症状に効く「デキストロメトルファン」のみ配合。
1錠に15mgと医療用薬と同量配合。
※妊娠中の安全評価である『オーストラリア基準』では最も安全な「A」と評価されています。
【授乳中】市販の風邪薬
授乳中も乳汁から赤ちゃんに薬が移行する可能性があるため、薬の服用には注意が必要です。
妊娠中の時と同様、多種成分配合の総合風邪薬ではなく、それぞれの症状に特化したお薬を選択するのがベストです。
①熱・喉の痛みに:タイレノール
発熱疼痛に効く「アセトアミノフェン」のみを配合。
1錠に300mg。
医療用薬のカロナールと同じ成分。
※国立成育医療研究センター内の妊娠と薬情報センターにおいて、「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」として紹介されております。
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②熱・喉の痛みに:ナロンm
発熱疼痛に効く「アセトアミノフェン」のみを配合。
1錠に300mg。
医療用薬のカロナールと同じ成分。
胃にやさしい成分も配合しています。
※国立成育医療研究センター内の妊娠と薬情報センターにおいて、「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」として紹介されております。
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③熱・喉の痛みに:ロキソプロフェン
発熱疼痛に効く「ロキソニン」のみを配合。
アセトアミノフェンより鎮痛効果が高いと言われています。
医療用薬ロキソニンと同じ成分同じ量。
※国立成育医療研究センター内の妊娠と薬情報センターにおいて、「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」として紹介されております。
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④咳に:メジコン咳止め錠PRO
咳症状に効く「デキストロメトルファン」のみ配合。
1錠に15mgと医療用薬と同量配合。
※妊娠中の安全評価である『オーストラリア基準』では最も安全な「A」と評価されている。
⑤風邪のひきはじめに:葛根湯
かぜのひきはじめで、発熱して体がゾクゾクし
「さむけ」がとれないような症状に効果があります。
※漢方は副作用の懸念が少なく安全面も高いため、妊娠中や授乳中に使いやすいお薬です。
また、頭痛や肩こりにも効果があります。
⑤鼻炎症状に:アレルビ
鼻炎症状を抑える「フェキソフェナジン」配合。
アレグラのジェネリックで成分は同じで安価!
眠くなりにくく鼻炎症状をしっかり抑える。
※国立成育医療研究センター内の妊娠と薬情報センターにおいて、「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」として紹介されております。
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授乳中の薬を飲むタイミングは?
授乳中に風邪をひいてしまっても、お母さんが無理でなければ授乳はしても問題ありません。
母乳中に移行するウイルスで注意が必要なのはHIV等ごく一部とされており、母乳を通してかぜが赤ちゃんに移る可能性はほぼないと考えられています。
くしゃみや鼻水では移る可能性はあるので、手洗いを心掛け、気になる方はマスク着用するなど感染対策をしっかりしましょう。
授乳中、薬の血中濃度が高い時は授乳をなるべく避ける必要があります。
薬の血中濃度は直ぐに上がるわけではなく、徐々に血液や母乳に移行してきます。薬によっても血中濃度の上がる速度は異なりますが、一般的には、赤ちゃんの影響を考慮し、薬を服用した直後や直前に赤ちゃんに授乳するのが良いとされています。
血中の濃度が高まる時間帯は薬によって異なるため、服用に適したタイミングは医師または薬剤師に相談する必要があります。
授乳中で薬の服用を希望の方は、お近くの医療機関の医師または薬剤師にご相談下さい。
まずは、風邪はひかないように予防することが大切
★こまめな手洗いと人混みを避けて感染予防を!
妊娠中・授乳中は薬を飲まないことにこしたことはないので、まずは風邪をひかないように感染対策することが大切です。
風邪予防に一番効果的なのは「手洗い」です。帰宅後、調理する前、食事の前などこまめに適切な手洗いを心掛けましょう。
また、不急不要の場合を除いて、なるべく人混みは避けるということも大切です。インフルエンザやコロナが流行し易い時期などは特に気を付けましょう。
★免疫力を高める!
自己免疫力を高めると風邪にひきにくくなります、免疫力を高めるには、日ごろの十分な休息と睡眠が大切です。適度な運動と、抗酸化力の高い野菜、栄養価の高い緑黄色野菜をふんだんに取り入れると免疫力が上がり病気予防に効果的です。
今回は妊娠中・授乳中の薬の服用についてご紹介しました、妊娠中・授乳中に体調を崩した場合は我慢せず、まずはお近くの医療機関の医師・薬剤師に相談してください。